はじめに
初回のデートから次に進めないと悩んでいませんか?
結婚相談所で活動していた私の経験では、2回目のデートに進めたのはおおよそ3人に1人、つまり約30%でした。逆に言えば、約70%は次につながらなかったのです。
不思議な縁でせっかくの出会ってのに、たった1回のデートで、お相手の良さを知る前に交際お断りされるのはすごくもったいないですよね。
そこで、この記事では、私の経験も踏まえ、準備段階から初回のデートを成功させるためのポイントを整理して解説します。
結婚相談所で婚活に取り組んでいるすべての男女に役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
初デートの準備
準備を万全にしておけば当日慌てることはありません。段取りをしっかり整えておきましょう。
お見合いから日程をおかない
お見合いを経て交際成立後、男性からのファーストコール(お見合い後に男性から女性に連絡をすること)で初デートの日程を決めますが、日程は直近の週末がベストです。
お見合いから2週間も空いてしまうと、出会ったときの新鮮な気分がすっかり冷めてしまいますし、お見合いで何を話したのかも忘れてしまいます。
デートの日程はお見合いから1週間以内が原則です。
デートまでの時間は、LINEやショートメールなど手軽なツールを使って、何度かコミュニケーションを取り合ってください。まだ出会ったばかりなので伝えることはあまりないかもしれませんので、デートの場所や時間など事務的な連絡でも十分です。初回のデートは男性がお店を選ぶことになると思います。女性に苦手な食材がないかどうか聞いておくと良いでしょう。気が利く男性に見えます。
デート前日に確認の連絡を入れておくと「しっかりした人だな」と好印象を残せます。次のような簡単なメッセージでOKです。
こんばんは。あす12時から○○カフェでお待ちしています。お会いできるのをとても楽しみにしています!
デートの場所は必ず予約
男性が選んでください。おしゃれでカジュアルなカフェやイタリアンがおすすめです。一人2000~3000円ぐらいのお店で十分です。
結婚相談所で婚活をしていると、相手のプロフィールをじっくり読んだりするので、昔から付き合っているような錯覚に陥ることがあります。しかし、実際には二人がいっしょに過ごした時間はお見合いの1時間だけです。まずはお互いを知る時間を作る必要があります。落ち着いて話せる環境が最適です。
お店の予約は必ずしてください。絶対です。コロナ制限が明けて、いまはどの店も混雑しています。土日は特に混んでいます。予約しないと、お店探しに周辺をさまよいかねませんし、入店まで30分以上待たされる可能性もあります。初デートが台無しになってしまいます。
初デートでは、夜の飲食は昼の日程が合わないときなどに限りましょう。夜の飲食はお酒を伴うことも多く、男性から積極的に提案されては女性も警戒してしまいます。誘う場合でも昼の日程が合わないとき。「夜の時間でも大丈夫ですか?」と女性に確認してからお店の予約をしてください。
デートの時間はランチがベスト
初デートの時間は1~2時間程度が目安です。お互いに話が盛り上がれば自然と時間が伸びることもあるでしょうが、基本的には短めに設定しておくのがおすすめです。理由はシンプルで、初デートはまだお互いが初対面に近い状態であり、緊張感もあります。そのため、長時間一緒にいると疲れやすく、逆に好印象を損ねてしまう可能性があるからです。
また、話題が尽きてしまったり、沈黙が長引いたりすると、気まずい雰囲気が生まれることもあります。少し物足りないくらいのタイミングで切り上げるのがベストです。「もっと話したい」という余韻が次のデートへの期待につながり、良い関係を築く第一歩となります。
初デートの7つのポイント
次に初デートを成功に導く次の7つのポイントを解説します。
- とにかく楽しむ
- 結婚を前提とした話をするのはアリ
- 服装は清潔感と女性らしさ
- 相手への気遣いは超重要
- 支払いは男性が負担
- 女性は手土産を用意
- 2回目のデートの約束をする
①とにかく楽しむ
初デートでは、まず新しい出会いそのものを楽しむことを心がけましょう。考えてみれば、つい先日まで赤の他人だった二人が、結婚を前提にデートをしているのです。この状況は“奇跡”や“ご縁”としか言いようがありません。この不思議な縁を大切にしながら、今ここにいる時間を満喫してください。
まだ会ったばかりの二人だからこそ、話題には尽きないはずです。趣味や仕事、休日の過ごし方、旅行の思い出など、初対面だからこそできる話があります。深く考えすぎず、自然体で会話を楽しみましょう。大切なのは、相手との時間を心から楽しむ姿勢です。その気持ちはきっと相手にも伝わり、リラックスした雰囲気を作り出します。
一方で、相手を見定めるような質問や行動は絶対に避けましょう。「収入」「介護の有無」「将来の具体的な計画」などの条件を初デートで掘り下げるのは、相手を緊張させたり、不快にさせたりする可能性があります。条件にばかり意識を向けるのではなく、「この人と話している時間が楽しいかどうか」にフォーカスしましょう。観察されていると感じる相手は、心を開きにくくなってしまいます。
初めて会う相手とのデートでは、緊張するのは当然のことです。しかし、その緊張もまた「初デートならではの醍醐味」として受け入れてみてはいかがでしょうか?緊張しつつも、どんな相手であれ「不思議につながったご縁を楽しもう」という前向きな気持ちを忘れないでください。お互いのペースを尊重しながら、無理なく自然体で過ごすことができれば、きっと良い時間となるはずです。
②結婚を前提とした話をするのはアリ
結婚相談所での交際は、すべて結婚を前提としています。そのため、初回デートで結婚に関する話題を出すのは基本的に「アリ」です。ただし、内容やタイミングを工夫しないと、相手に負担をかけたり、緊張感を生んでしまう可能性があります。適切な話題を選びつつ、リラックスした雰囲気で進めることが大切です。
初回デートでは、相手も気軽に答えられるような内容から始めるのが良いでしょう。たとえば、次のようなテーマについて話をするのはおすすめです。
- 家族関係:家族構成や実家の雰囲気など。自然と笑顔になるエピソードが話題になることもあります。
- 家事分担:家事が得意かどうかや、得意料理などを話題にすれば、軽いトークとして盛り上がりやすいです。
- 結婚後の仕事:共働きの意向や仕事への価値観について、さりげなく聞いてみましょう。
これらの話題は相手の価値観やライフスタイルを知る良い機会になりますし、初回デートとしても適切です。
一方で、初回デートの段階では避けた方が良い話題もあります。特に、深刻で結論を出すのに時間がかかる内容は、関係性がまだ浅い初デートには不向きです。以下のようなテーマは、タイミングを見極めて話すことをおすすめします:
- 子どもについて
- 住まいの問題
- 親の介護:
- 親との同居
これらのデリケートな話題は、もう少しお互いの信頼関係が深まった段階で切り出すのが適切です。
③服装は「清潔感」と「女性らしさ」
初デートでの服装は、第一印象を大きく左右します。清潔感があり、きちんとした服装を心がけましょう。
男性はジャケット&パンツがおすすめ
男性はシンプルなジャケットとパンツの組み合わせが鉄板です。色はネイビーやグレーなど落ち着いたものを選び、シャツや靴も清潔感があるものを意識しましょう。小汚いスニーカーや、くたびれたジーンズはNGです。こうした服装は「やる気が感じられない」「相手を軽く見ている」と誤解される可能性があります。
女性はワンピースやロングスカートで女性らしさを演出
女性は柔らかい印象のワンピースや、上品なロングスカートが好印象です。淡い色合いやシンプルなデザインを選ぶと、優しさや女性らしさが引き立ちます。露出が多すぎる服や派手すぎるものは避け、品の良さを意識しましょう。
服装選びが不安な方はショップで相談を
「デートに適した服を持っていない」「どんな服が良いかわからない」という方は、ショップの店員さんに相談するのがおすすめです。デートにふさわしい服装を提案してもらい、新たに数着購入するのも一つの方法です。デート服は自分への投資であり、婚活においては必要経費ともいえます。
④相手への気遣いは超重要
結婚は生活を共にするわけですから互いに気遣いの連続です。相手への配慮、気遣いができなければすぐにケンカになってしまいます。
忙しい大人の二人が将来の結婚を目標に会っているわけです。まずは時間を割いてデートまでに至ったことに感謝しましょう。
待ち合わせ場所で再会したときは、
今日はお忙しいところありがとうございます!
またお会いできて嬉しいです!
先日のお見合い、楽しかったです。きょうも楽しみにしていました!
と、恥ずかしがらずに笑顔で挨拶してください。
固い表情でぼそっと挨拶されると「あまり気乗りしていないのかな」とお相手のテンションも下がってしまいます。もしかしたら緊張していて明るく振舞えないかもしれませんが、あなただけでも明るく振る舞い、デートをいい雰囲気にしていきましょう。
食事では以下に留意してください。
食べるペースを合わせる
水が少なくなれば店員にお願いする
ドリンクがなくなればひと声かける
空いたお皿を脇に寄せる
ちょっとした心遣いですが、受けた心遣いはうれしいものです。マナーや気配りを心得ている相手だなと感心もします。気遣い、心遣いができる相手に好感をもたない人はいませんので、デートの際は常に相手を意識して行動してください。
テーブルマナーについては別のブログで取り上げています。よかったら参考にしてください。
⑤支払いは男性が負担
初デートの支払いは基本的に男性が全額負担するのがマナーとされています。支払いをスマートに済ませることで、男性としての気遣いや頼もしさをアピールできます。
男性のポイント:席を外した隙に支払いを済ませる
支払いのタイミングでバタバタしないよう、女性がお手洗い等で席を外した際に会計を済ませておくと非常にスマートです。こうした振る舞いは、女性に「紳士的で素敵な人」という好印象を与えるでしょう。会計後に「お会計は済ませておきました」と自然に伝えれば、女性も安心してお礼を伝えやすくなります。
女性のポイント:お礼と感謝をしっかり伝える
女性は、会計時に「お支払いは?……」と一言尋ねるのがマナーです。男性が「こちらで済ませます(済ませました)」と答えることがほとんどですが、その際は必ず感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。
「ごちそうになりました。ありがとうございます!素敵なお店で、料理もとても美味しかったです。」
このように、お店選びや支払いに対する感謝を具体的に伝えることで、男性も「この人のために頑張って良かった」と嬉しい気持ちになります。
非常識な振る舞いはNG
「男性が支払うのが当たり前」といった態度を取る女性は少数です。そうした婚活女性を面白おかしく揶揄する傾向にありますが、実際はそういった非常識な女性はほとんどいません。とはいえ、男性は、支払いを当然と捉える女性には違和感を感じますので、お互いに礼儀を忘れず、思いやりを持った行動を心がけましょう。
⑥女性は手土産を用意
初回のデートでは、多くの場合、男性が飲食代を支払うことが予想されます。そのため、女性はお礼の気持ちとして手土産を用意しておくと良いでしょう。このちょっとした心遣いが、デート全体の雰囲気をより良いものにしてくれます。
手土産には、クッキーやチョコレートなどの男性に負担にならない程度のものが最適です。特に評判の高いお店のお菓子を選ぶと、次回のデートでそのお菓子を話題にすることもできます。例えば、「このお菓子、とても人気があるみたいなんですよ」と話すことで、自然な会話のきっかけを作ることができます。
こうした手土産を用意する女性は実は少数派です。そのため、手土産を持参するだけで他の女性との差別化が図れます。男性は、女性の細やかな気遣いを非常に嬉しく思います。このような行動は、女性の誠実さや配慮が伝わるだけでなく、男性にとっても好印象を与え、2回目のデートに誘いやすい雰囲気を作ることができます。
また、手土産を渡す際は笑顔で「今日はお食事ごちそうになりますので、これ、よかったら…」と言葉を添えると、さらに好感度が高まります。この一言があることで、単なる形式的なプレゼントではなく、本当に相手を思いやる気持ちが伝わります。
⑦2回目のデートの約束をする
初回デートから2回目のデートに進めるのは約3割程度だと冒頭で述べました。初回デートを楽しく過ごし、2回目のデートに進むのが初回デートの最大のミッションです。
初回デート中に男性から2回目のデートの約束をしてしまいましょう。
実際は女性から断られるのが怖くて、デートの場で言い出せません。恥ずかしながら私もそうでした。
しかし、勇気を出して次回のデートを提案してください。初回のデートの最大のミッションです。
「来週末は空いていますか?」。これだけでもいいんです。
「あっ、空いてます!」としっかりとした回答があればまず成功。「えっと……」と女性が返答をしぶったら残念ながら脈なしの可能性が高いです。この場合は、あきらめて気持ちを次に切り替えましょう。
婚活をしていれば、先に進む勇気はどの場面でも必要となります。次回の約束を取り付けておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、私の経験も踏まえ、準備段階から初回のデートを成功させるためのポイント7つを整理して解説しました。
もっとも大切なことは二人の時間を楽しむことです。探り合いは必要ありません。ランチデートであれば、食事とおしゃべりを存分に楽しみましょう。
きっと次のデートに進めるはずです。みなさんの婚活を心より応援します!