笑顔を失えば本末転倒

せっかく結婚相談所に登録したのに、まったく婚活がうまくいかず落ち込んでいませんか?

「婚活づかれ」「婚活うつ」という言葉があるように、メンタルをやられる人も少なくありません。

婚活での失敗が、自己肯定感の低下や異性に対する恐怖につながり、ひどい場合には、将来が閉ざされた絶望感から、日常生活に影響を及ぼすこともあります。

素敵な伴侶と出会い、楽しい家族を築き、充実した人生を送ろうと婚活にのぞんだ結果、メンタルをやられ、笑顔を失ってしまっては本末転倒です。

そこで、この記事では、婚活でなぜメンタルが傷つくのか原因を探り、致命的なダメージを受けないよう対処方法について解説します。

なぜ婚活でメンタルが傷つくのか

婚活サービスを利用すると、スマホの画面からニッコリ笑った異性がズラリと並びます。すっかり舞い上がってしまって、すぐにでも結婚できるような錯覚に陥ります。

負のループ

しかし、実際は失敗と挫折の連続です。

  • 異性からお見合いの申し込みがこない
  • お見合いを申し込んでも断られてばかりで成立しない
  • お見合いが成立しても交際に進まない
  • 交際に進んでも1、2回のデート終了してしまう

失敗と挫折が続き、負のループにはまっていきます。自分のすべてが否定されたようで、徐々に自信を失い、メンタルを削られます。そう、だれでも「婚活づかれ」「婚活うつ」になる可能性はあるのです。

さとし

お見合いすらなかなか組めない人も少なくありません。①②のループで疲れてしまうことも多いです。

申し込みがない

「入会バブル」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

結婚相談所の入会時に、新規会員を狙ったお見合いの申し込みが殺到することから、この言葉が業界用語として定着しました。

人によっては数十件、ひときわ目立つ美男美女、医者や弁護士、大手会社勤務で高年収の男性など条件に恵まれた人には3桁の申し込みが殺到します。これだけ申し込みが殺到すると、仲人が人を選んで、条件に合わない申し込みは取り次ぎません。

一方で、1件の申し込みもない人もいます。「入会バブル」の恩恵を存分に受けられる人もいれば、まったく相手にされない人もいます。

さとし

私も「入会バブル」はありませんでした。こういう業界用語があることすら、活動を始めて1年以上経った後のことです。

やっかいなことに、結婚相談所のシステムでは申し込みが来ない理由がわかりません。

「ブサイクだからなのか」
「収入が低いからなのか」
「学歴が高卒だからなのか」
「離婚歴があるからなのか」
「身長が足りないからなのか」
「職業が原因なのか」

正解はないのに、否定的な解釈だけが浮かんでは消え、浮かんでは消えていきます。

顔も身長も学歴も今更どうにもなるものではありません。職業や収入は自分の意思と努力で変えられますが、簡単ではありませんし、なにより時間がかかります。

異性になんで相手にされないのかー。自分いう人間がなんだかダメに感じてしまいます。

さとし

選ばれない理由がわからないのが婚活での最大の悩みになります。理由がはっきりしないので効果的な対策が打てません。ですので、試行錯誤しながら、プロフィールやふだんの振る舞いを変えてみるのが重要です。

譲歩しても成立しない

申し込みがこない、申し込みをしてもお見合いが成立しない…。

どんな男女も最初は相手に対する希望条件はエベレストより高いです。ルックス、性格、年齢、年収、体形、職業、学歴、趣味、家族構成など、スペックの偏差値の高い人気の相手に申し込みます。

しかし、お見合いの返信はNGばかり。返信がないまま2週間経過してそのままNGになる相手も少なくありません。

お見合いがまったく組めない。仲人に相談すると「もっと条件を広げてみたら」とアドバイスされます。

そこで希望条件を少し下げてみます。

それでもお見合いが成立しない。20件、30件と申し込んでも1件も成立しない。結局、絶対に譲れない条件以外はすべての妥協し、のべつまくなしに申し込んでいきます。

自分が婚活市場ではまったく求められていないようで、劣等感にさいなまれて苦しい思いでいっぱいになります。

さとし

「もっと条件を広げてみたら」というアドバイスは定番です。すでに十分条件を広げているのにお見合いが成立しないから悩んでいるんです。

交際でも自信喪失

もはや数を覚えていないほど申し込みをし、数少ないお見合いを通過しても、次に待ち構えるのは仮交際です。

初回のデートで終わってしまうのが大半、2、3回と会って「いい感じに進んでいるかも!」と実感した矢先に突然の交際終了。

仮交際期間は恋人でもなく、友だち未満の関係ですが、結婚を目指す男女のお付き合いである以上、ある程度の時間とお金はかかります。相手に嫌われないように慎重に振舞うことが要求されるのが仮交際です。ストレスも貯まります。

それでも真剣交際まで進めばその苦労も報われますが、仮交際で相手から断り続けると、疲労感、虚脱感に打ちのめされます。

婚活では、お見合い⇒デートのサイクルが頻繁に行われます。食事を共にしたり、ドライブに出かけたり、疑似恋愛を楽しみます。同時に、交際が終了すれば疑似失恋を味わうことになります。疑似恋愛、疑似失恋を短期間に数多く体験することで、心身ともに大きなストレスを抱えていきます。

さとし

結婚相談所の婚活は出会いと別れの繰り返し。「この人すごくいいな」と思ったら突然の交際終了…。ストレスがたまらないはずがありません。

婚活地獄

婚活の目的は結婚です。

しかし、どう頑張って取り組んでもうまくいかない。成婚退会のイメージがわかない。そういう人はたくさんいます。

これが大学受験や資格試験なら対応のしようもあります。試験範囲の学習科目を学んで、過去問や模試に取り組めば、合格ラインに近づいていくでしょう。

けれども、婚活には、学習範囲も過去問も模試もありません。正解がありません。なぜダメなのか、はっきりした理由がわからないんです。抜本的な対策のしようがありません。

強いて言うなら、その人自身のルックスや年収、職業、雰囲気、性格など、生まれ持った遺伝子やそれまでの人生そのものが試されています。

だから、婚活で異性からまったく相手にされないということは、全人格、人生の否定につながりかねず、精神的に大きなダメージを受けるのです。

「婚活づかれ」「婚活うつ」はこうした状況から発症します。何事にもやる気を失い、自分はだれからも必要とされていない人間なんだと絶望に陥るのです。

こうなると何のために婚活をしているのかわかりません。“地獄”まさしく「婚活地獄」です。

婚活でメンタルをやられないための対処法

誰でもなりうるメンタルの崩壊、そして「婚活づかれ」「婚活うつ」。

では、どうすれば婚活でメンタルを維持し、「婚活づかれ」「婚活うつ」を避けることができるのでしょうか。

ここでは4つの対策を紹介します。

第三者に相談する

まずは婚活で抱えている悩みを吐き出すことが必要です。悩みを自分ひとりで抱え込むと、「また断られた」「顔がイマイチだからか」「年収が少ないからなのか」「もう一生結婚できないんじゃないか」とネガティブループに陥りかねません。

第三者に早めに相談することで、ネガティブループを断ち切りましょう。

結婚相談所のカウンセラー・仲人

結婚相談所に登録しているのであれば、経験豊富なカウンセラーや仲人があなたの話をじっくり聞いて、相談に乗ってくれるでしょう。

このカウンセラー・仲人の制度は、ほかの婚活サービスにはない結婚相談所の利点です。些細なことでもいいので、困ったことや悩みがあれば、カウンセラーや仲人に積極的に相談し、結婚相談所を大いに活用しましょう。

あなたの悩みに真剣に耳を傾けてくれるとともに、適切なアドバイスをしてくれるはずです。

さとし

仲人との相性もあります。結婚相談所の婚活は仲人と二人三脚で進めていきます。話しづらい仲人であれば、ほかの結婚相談所に移ることも検討してもいいかもしれません。

心理カウンセラー・占い師

心理カウンセラーや占い師は話を聞く職業なので、あなたの悩みを口を挟まず聞いてくれます。

彼らは婚活の専門家ではないので、婚活方法の具体的なアドバイスは得られないかもしれませんが、自信満々に一方的に持論をぶつけるベテラン仲人より、あなたに寄り添ってくれるかもしれません。

強烈なストレスを抱えているとき、いま生じている問題や悩みを他人に吐き出すことで、心にゆとりが生まれることがあります。心理カウンセラーや占い師は基本的に顧客を否定することはないので、安心してカウンセリングを受けることができます。

ちなみに占い師に対しては、

「婚活が進みません。素敵な出会いは期待できますか?」
「婚活がうまくいきません。運気を変える方法を教えてください」
「縁を呼ぶ私にあったアイテムがあれば教えてください」

など、具体的に尋ねてみましょう。

「当たるも八卦当たらぬも八卦」という言葉があるように、占いは的中することもあるし、外れることもあります。ゆえに、占いに傾倒しすぎるのは良くありませんが、それでも“心の支え”がひとつできれば、沈んだ心も前向きに変わります。

さとし

心理カウンセリングでも占いでもいいんです。今のツライ状況を吐き出して、心理状況を変えましょう。

日常を変える

長年の習慣を思い切って変えてみましょう。例えば以下のような取り組みはどうでしょうか。

  • 髪型を変える
  • 服装を変える
  • コンサート、舞台を見に行く
  • 高級レストランに出かける
  • ちょっと高い旅館に泊まる
  • アクティビティに挑戦する
  • 新しい趣味にチャレンジする
  • 外国人と交流を持つ(外国語を学ぶ)

婚活のことばかり考えていると、「私のここがダメだから」とネガティブな心理状態に陥ってしまいます。

習慣を変え、新しい取り組みにチャレンジすることで、悪い空気をいったん断ち切ってください。

さとし

婚活だけでなく、行き詰ったら新しい習慣を取り入れたり、今までしてこなかったことにチャレンジをして、気分一新しましょう。

結婚相談所を変える

結婚相談所を変えるのもひとつの手です。新しい環境で婚活に取り組むことで、うまくいかなった過去がリスタートされます。

1年半程度、同じ結婚相談所で活動しても結果がでなければ、変更する時期に差し掛かっていると思ってください。

1年半、同じ結婚相談所で活動していれば、ある程度めぼしい異性には申し込みをしているはずですし、少なくても何度か交際は経験しているはずです。

それでも成婚退会できていないわけで、まじめに婚活に取り組んでいたのであれば、すでにやり尽くした感があります。

登録している結婚相談所を変えて、新たなプロフィールと写真で再チャレンジしてみると、存外、次の相談所ですんなり決まったりします。

なお、結婚相談所を変更する際には、異なる結婚相談所連盟に所属している結婚相談所を選びましょう。いままで出会いのなかった異性が登録されていますので、出会いのチャンスが増えるはずです。

いったん婚活を中断する

いろいろ手を尽くしたけど、精神的にもう無理ということであれば、いったん婚活を中断してください。

どの結婚相談所にもたいてい休会制度があります。実際、かなりのユーザーが利用されています。それだけ、婚活に疲れるユーザーが多いとも言えます。

結婚できなければ人生が終わってしまうー。そんな脅迫観念に囚われた状況であれば、早めに婚活から距離をおいたほうがいいかもしれません。

婚活ブログで言うのも何ですが、独身でも十分に人生を楽しめますし、趣味や旅行など独身ライフを満喫している男女はたくさんいます。

少しの期間、婚活から離れ、もう一度これからの人生を見直し、気力が戻ったら、婚活に再挑戦するのも悪くない戦術だと思います。

さとし

婚活が「苦しいな」と思い始めたら心身の変調のシグナルです。カウンセラーに相談し、どうしても耐えられないのであればいったん婚活から離れましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

終わりの見えない活動のなかで、自信や自己肯定感を失い、メンタルを崩す人は少なくありません。「婚活づかれ」「婚活うつ」という言葉が示すように、ときに過酷な状況に陥ることもあります。

婚活でメンタルが傷つく原因を知り、記事の中で示したような対応を早め早めに取ることで、致命的なダメージを防ぐことができます。

理解しなければならないのは、どんな人でもメンタルをやられる可能性があり、自分が人と比べて弱いわけではないことです。婚活は過酷です。過酷な闘いの中で果敢にチャレンジしている自分をほめてください。

私たちの結婚相談所では「楽しい婚活」「ゆっくり急げ」「卑屈にならない」の3つのスローガンを掲げています。

本来、婚活は新しい出会いを得られる楽しい活動のはずです。しかし、それがいつの間にか、苦しみや悩みに変わってしまいます。はっきりいって本末転倒です。

だからこそ結び処さいたまでは先の3つのスローガンを掲げています。一緒に頑張っていきましょう!