はじめに

申し込み、お見合い、仮交際と失敗と成功を繰り返し、長く辛い活動を経てやっと真剣交際に移った喜びと安心感は経験してみないとわかりませんよね。

もちろん、大部分の方は、真剣交際は初めての経験のはずです。ここまで来て失敗はしたくないはずです。

そこでこの記事では、真剣交際から成婚へのステップを3つの段階に分けて解説するとともに、真剣交際で発生しやすい悩みについて解決策を示します。

真剣交際に入りそう、あるいは真剣交際が成立したので、プロポーズまでのプロセスを知りたい方には特に役立つ記事となっています。ぜひ最後までお読みください。

仮交際から真剣交際へ

まずは真剣交際のおさらいをしておきましょう。

真剣交際とは

真剣交際とは、お相手と真剣に向き合い、二人だけの環境を作る期間です。

気を付けなければならないのは「真剣交際=結婚前提」ではないということです。

仮交際では自由にお見合いし、複数の相手と交際できました。仮交際から真剣交際が成立すると、新たなお見合いは禁止され、特定の相手のみ交際できます。

真剣交際は「特定の相手と交際する」という意味でしかありませんので、真剣交際に入ることに対し、それほど重く考える必要はありません。

さとし

真剣交際は婚約ではありません。肩の力を落としましょう。

真剣交際に入るタイミング

仮交際から真剣交際に入るタイミングですが、①デートの回数②お互いの気持③お見合いからの期間の視点が重要です。

まず①デートの回数ですが、特に決まりはありません。一般に週1、2回デートすると、4回~6回ぐらいが真剣交際を考える目安になるはずです。

次に②お互いの気持ちについてですが、男女の盛り上がりの違いに注意する必要があります。男性は早く恋愛モードに入るのに対し、女性は慎重です。男性が急ぎすぎると女性から拒絶されますし、逆に女性の反応が遅いと男性に新たな女性との交際が生まれる可能性があります。

男女差を理解してお互いにタイミングを逃さないようにしましょう。

最後に③お見合いからの期間です。

会員規約では「第三条(紹介休止)会員は、配偶者候補との連絡先交換日から1カ月経過し、継続して交際を行う場合は紹介休止となります」としており、仮交際の期間は1カ月を目途と定めています。

実際は、お互いの気持ちが高まるまで1カ月以上かかることが多いですが、目安として1カ月の仮交際期間が近づいたら次のステップである真剣交際について考えてください。

真剣交際から成婚退会までのステップ

真剣交際から成婚退会まで約3カ月。ステップを登っていくイメージを作ることが大事です。以下では、①恋愛関係を構築する、②結婚後の条件に付いて話し合う、③プロポーズをするの3つのステップで解説を行います。

①恋愛関係を構築する

仮交際は自己紹介期間です。「いいな!」と思ったお相手とより深い関係を真剣交際で築かなければなりません。一般でいう「恋愛関係」です。

敬語を止める

仮交際まで続いていた敬語を止めてみましょう。関係がグッと身近になるはずです。

結婚相談所で活動している男女はまじめな方が多いです。お見合いから仮交際まで、ずっと敬語という方もまったく珍しくありませんし、むしろ多数を占めるかもしれません。

「急に話し方を変えるのもおかしいかな」と、なかなかきっかけをつかめない方は、「真剣交際なので敬語を止めませんか?」と提案してみてください。

断る相手はいないはずです。

固い言葉使いを変えて、ふたりの距離を縮めてください。

なお、結婚相談所では、成婚退会まで敬語でいるカップルも少なくありません。時間とともに自然と敬語はなくなっていきますので、ずっと敬語だから駄目だというわけではありません。

下の名前で呼ぶ

仮交際までは苗字で○○さんと読んできたはずですが、下の名前で呼び合うようになると、より親密になるはずです。

特別な関係をのぞんでいないなら苗字のままでいいはずです。苗字のままですと、いつまでたっても他人行儀です。お互いに距離を縮めたいと思うからこそ、下の名前で呼び合うようになります。

初めは恥ずかしいかもしれません。真剣交際に入った段階で「下の名前で呼び合いませんか」とどちらかが提案するのもいいですし、LINEでさりげなく下の名前を使い始めてもいいかと思います。

下の名前で呼び合うことで二人は「特別な関係」になるはずです。

さとし

敬語を止める、下の名前で呼ぶ、簡単そうでなかなか難しいですよね。無理に「親しげ」にならなくても成婚退会はできます。敬語のまま、○○さんのままでも大丈夫ですので、あまり悩まないでください。

仕事帰りにデートする

仮交際では週末でのデートがほとんどだったと思いますが、時間を合わせて仕事帰りのデートも増やしましょう。

会う機会も増えますので、接触する頻度が高い人に対して心を開く「単純接触効果」も見込めます。

また、特に女性についてなのですが、デートのときのカジュアルな服装と会社へ行くときのフォーマルの服装とで雰囲気が異なります。男性の目からは、ふだんはかわいいと思っていた彼女が、すごくカッコよく見える効果があります。

仮交際のときに使っていたオシャレなレストランではなく、ときには庶民的な居酒屋でカウンター越しにお酒を飲むのもいいかもしれません。カウンターだとお互いの距離が必然的に近くなりますし、結婚後の話など少し難しい話をするとき向かい合わないので緊張して話すこともできます。

平日、仕事帰りのデートでお互いに仲を深めましょう。

さとし

居酒屋のカウンターはデートにおすすめです。お酒が好きなら、いろいろなお酒を試してみてはいかがでしょうか。

遠出のドライブをする

1日かけて少し遠くにドライブに行くのもおすすめです。

二人で旅行の計画を立てれば、楽しみながら頻繁に連絡を取り合うことになりますので、一気に距離が縮まります。

ドライブは車の中で二人きりとなります。人の目や耳を気にする必要はありません。家族の話や結婚後の話など突っ込んだ話ができます。

ドライブでは男性が運転することが多いはずです。気を付けなければならないのは、

  • 男性は徹底した安全運転
  • 女性は男性に対する気遣い

です。

ドライブデートの注意点は以下にまとめていますので、良かったら参考にしてください。

②結婚後の条件について話し合う

仮交際では何となく話しづらかった深い話。すなわち結婚後の条件について具体的に話をしておきましょう。

たとえば、

  • 家の購入
  • 居住地
  • 仕事
  • 家事の分担
  • 親族の状況
  • 子どもの有無
  • 抱える病気

など、結婚後のライフプランに影響する事柄についてはしっかり話し合っておいてください。

ただ、あくまでお互いの希望条件にすぎませんので、お互いに譲り合うことが大事です。

ほとんどの項目については妥協点を見出せるはずですが、やっかいなのが居住地です。

男性は職場が近い方がいい、女性は知り合いの多い実家の近くといった具合になかなか決まらないことがあります。

双方が意地を張り合うと「もういい」と関係が破綻しかねません。

結婚の条件で別れることほどばかばかしいことはありませんので、中間点を居住地にするなど互いに妥協して折り合いをつけてください。

さとし

条件はお互いに譲り合いの精神で!たとえば、相手の家族に介護を必要とする親族がいたらどうでしょう。自分も将来、親の介護が必要となるかもしれません。自分だけがよければいい、ということでは結婚は成り立ちません。

③プロポーズをする

プロポーズは男性がします。プロポーズの時期について目標設定をしましょう。

たとえば、8月1日に真剣交際に入ったら、10月中にはプロポーズをするといったように、プロポーズをする日程について具体的に定めてください。具体的に日程を定めることで、前述した①恋愛関係を構築する、②結婚後の条件について話し合う、を逆算して行動することができます。

プロポーズする前には仲人に相談します。先方の仲人経由で相手女性に意向を聞いてくれます。仲人が間に入りますので、結婚相談所ではいきなりプロポーズをして玉砕するというケースはほとんどありません。

プロポーズは初の経験という男性が大部分でしょう。シチュエーションやエンゲージリングの用意、プロポーズの言葉など、ネットで情報収集したり、仲人と相談しながら進めてください。

プロポーズの段階で厄介なのは「マリッジブルー」です。マリッジブルーとは結婚を直前に「本当にこの人でいいのか」と迷って、強い不安を抱える症状を指します。

相手に急に連絡が取れなくなる、話していても相手に笑顔がなくなるのはマリッジブルーの前兆です。いままで順調に交際を続けてきて、プロポーズ直前に相手と連絡とれなくなれば普通に慌てます。

そこで失敗しやすいのが、相手になんども電話やLINEを送る行為です。マリッジブルーになった相手を不安にさせるだけです。

マリッジブルーの多くは一時的なもので、時間とともに相手の心も安定してきます。

ですので、まずは仲人と連絡し、相手の仲人経由で「心配している」旨を連絡してもらいましょう。

マリッジブルーの相手に対して急(せ)かさないのが原則です。時間をかけて、相手の不安が小さくなるのを待ちましょう。

マリッジブルーの症状と対処法については別のブログで取り上げています。よかったらお読みください

真剣交際での悩み

真剣交際に進んでも、人には感情がある以上、悩みは尽きません。ここでは真剣交際の代表的な悩みを取り上げ、対策について考えます。

相手にときめかない

とてもいい人で条件も悪くないんだけどドキドキしない、気持ちが盛り上がらないという場合です。

結婚相談所は結婚が目的です。自分の気持よりもお相手の条件が先行します。いい人で断る理由もないので交際を続けていたが、真剣交際に入っても、お相手に対して恋愛感情が湧きません。

結構多いケースですが、お相手と会っていて嫌な気分にならず、尊敬できるのであれば、ドキドキするような恋愛感情はおいておいて、成婚退会を目指すべきです。

恋愛感情は時間とともに薄まってきます。結婚相談所で活動している以上、大事なのは結婚相手として、お相手がふさわしいかどうかです。性格がよくて、尊敬できる人はなかなか見つかりません。いっときの感情でそうした人を失うのはあまりにもったいないです。

結婚相手を探しているのですから、幸せな結婚を目指すべきです。もちろんお相手を好きという前提ですが、学生時代のような燃えるような恋愛は求める必要はありません。結婚相手にふさわしい相手であれば、交際を進めていくことをおすすめします。

さとし

結婚が目的です。恋愛ではありません。忘れないでください。

相手の考えがわからない

真剣交際に入った際に「相手が何を考えているかわからない」と感じることは、恋愛の過程でよくある悩みです。特に、恋愛の駆け引きが絡むと、お互いの気持ちや考えがさらに複雑になりがちです。

例えば、相手がメッセージの返信を遅らせることが増え、以前よりもコミュニケーションの頻度が減ったと感じる場合、「何か私に問題があるのかな?」と不安になることがあります。

結婚相談所での目的は結婚しかありませんので、恋愛の駆け引きはまったく不要です。しかし、なかには勘違いして「積極的にアプローチしていたのに、急に止めてみた」など、お相手を焦らせるテクニックを使ったりする人がいます。

仮交際中には毎日のように連絡があったのに、真剣交際に入ったら急に連絡が減ったりしたら、お相手は不信感を持つでしょう。

「相手が何を考えているかわからない!」など悩みがあれば、真剣交際に入っているわけですから、率直にお相手に考え方をたずねてみてください。

手をつなげない

一方に手をつなぐ、腕を組むなどスキンシップに拒否感がある場合です。

手をつなぐことすら難しいのであれば生理的に無理なので、交際は終了したほうがいいでしょう。

結婚すれば夫婦の営みもあります。軽いスキンシップですら無理なのであれば、セックスレスになりかねません。長期にわたるセックスレスは「婚姻を継続し難い重大な事由」(民法770条1項5号)に該当し、離婚理由にもなります

残念ですが、生理的に無理ということは「触るのも嫌だ」ということです。結婚できる状態ではありません。

さとし

どんなに条件がよくても、手もつなげなければ結婚生活は成り立ちません。お相手にとっても不幸です。早めに別れましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

この記事では、真剣交際から成婚へのステップを3つの段階に分けて解説するとともに、真剣交際での悩みについて解決策を示しました。

真剣交際からプロポーズまでの流れを理解できたのではないでしょうか。

真剣交際は婚約ではありません。ですので、真剣交際をそこまで重く考える必要はありません。

一方で、真剣交際に進んだからといって、必ず成婚退会できるわけではありません。交際が終了することも十分にあり得ます。真剣交際での悩み・リスクについてもこの記事で触れていますので、参考にしてください。