はじめに
結婚相談所を探すと、大手の有名企業から個人経営まで、実に多くの選択肢があることに気づくでしょう。「どこを選べば良いのか?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
結婚相談所には、大きく分けて ①データマッチング型、②仲人型、③オンライン型 の3種類があります。それぞれの特徴を理解することで、自分に最適な相談所を見つけやすくなります。
この記事では、各タイプの特徴、メリット・デメリット、そしてどんな人にどのタイプの結婚相談所が向いているのかを詳しく解説します。
結婚相談所での活動を考えている方にとって有益な内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください!
データマッチング型
大手の結婚相談所では、主に定期的な紹介やデータベース検索を通じて、会員同士をマッチングさせる仕組みが採用されています。「月に5人紹介!」などとホームページで紹介している大手の相談所がこのタイプに当たります。毎月、会員には契約人数までお相手の候補者が紹介されます。
例えば、下記のような結婚相談所がデータマッチング型の代表例です。テレビCMや広告などで一度は耳にしたことがある大手ばかりではないでしょうか。
- zwei(ツヴァイ)
- オーネット
- ゼクシィ縁結びエージェント
- ノッツェ
メリット
データマッチング型の結婚相談所は、CMなどで知られる大手企業が運営しているため、信頼性が高く、駅近の便利な立地にある店舗や、豊富なパンフレット、充実したマニュアルが用意されています。
大手ならではの安定のサービス
CMなどで一度は聞いたことのある大きな会社ですのでサービスの安心感・安定感があります。駅近など立地条件の良い店舗を備え、複数のカウンセラーも在籍しています。パンフレットやマニュアルも充実しています。
成婚料がない
データマッチング型の相談所では成婚料が不要な場合が多いです。仲人型のほとんどが10万円以上の成婚料を設定していますので、経済的な負担は小さくて済みます。
安全性が高い
会員になるには、身分証明書や独身証明書など各種証明書を提出するため、既婚者などが紛れ込む可能性はまずありません。大手会社の運用で、個人情報の保管など安全性もしっかりしています。
担当者からのサポート
活動に問題が生じた場合、専任担当者が質問に答えてサポートしてくれます。
デメリット
きめ細かなサポート不足
このタイプの相談所は、相談所の担当者が一人で多くの会員を担当しています。一人で200~300人を担当していることもあります。多くの会員をサポートしているため、個別のサポートが限定的になり、会員が希望するサポートを得にくいことがあります。
ホームページやパンフレットなど販促で充実した会員サポートを強調していますが、「充実したサポートが受けられる」と思っていた会員とのギャップが生じやすいのがこのタイプの相談所の特徴です。
自分の婚活スタイルや進め方に自信がない方にとっては、サポート不足が活動の停滞やモチベーションの低下につながるリスクがあります。「誰かに寄り添ってもらいながら婚活を進めたい」と考える方には、この点を事前に理解しておくことが重要です。
希望に反した申し込み
システムマッチングのため、条件が完全には一致しない相手が紹介される場合があります。希望とマッチする異性が紹介されればいいのですが、データからの抽出ですので必ずしもそうはなりません。「希望しない相手ばかり紹介される」と不満を抱くことがあります。
例えば「年齢差は5歳以内が希望」と登録していても、10歳以上離れた相手が紹介されることがあります。また「趣味が合う人と出会いたい」と思っていても、趣味の情報が少ない相手が選ばれてしまうケースもあります。このように、システムの限界から希望条件が反映されにくいこともあるため、「システムマッチングが機能していないじゃないか」と不満を持つことがあります。
向いている人
大手の安心感・安定感や成婚料がなく経済的負担が小さいなどメリットがあります。反面、個別のサポートが行き届かない場合があります。細かいサポートは必要ない、活動を自走できるという方は向いています。

何といっても大手は安心感があります。一方で、各会員に応じた対応は仲人型には及びません。
仲人型
仲人と呼ばれるカウンセラーが婚活の各プロセスをトータルでサポートします。出会いから交際、成婚まで、すべてのステップにおいてアドバイスを提供してくれます。個人名を冠にした相談所はおおむねこのタイプです。一人、数人で運営されています。
個性的な相談所も少なくありません。
例えば、高収入ハイスペック男性限定や看護師限定など差別化を図る相談所もあります。会員は“オタク限定”などユニークな取り組みで成功をおさめている相談所もあります。
メリット
寄り添ってくれる安心感
仲人型の結婚相談所が他のタイプと異なる大きな特徴は、会員一人ひとりに寄り添ったきめ細やかなサポートを提供してくれる点です。このタイプの相談所は少人数制で運営されることが多く、仲人が会員と密にコミュニケーションを取ることが可能です。そのため、婚活中の不安や悩みに対しても、適切なアドバイスを受けることができます。
例えば、「お見合い後に相手から連絡が来ない」と悩んでいる場合、仲人はその原因を一緒に分析し、次のお見合いに向けて具体的な改善策を提案してくれます。プロフィールの内容や写真の見直し、会話の工夫など、細かい部分にまでアドバイスをもらえるため、自信を持って次のステップに進むことができるでしょう。
また、会員が「今後どう婚活を進めていけば良いのか分からない」と壁にぶつかった際には、カウンセリングの時間を設け、じっくり話を聴いてくれます。例えば、「どのタイミングで交際を申し込むべきか」「結婚への意識をどう確認するか」といった悩みに対しても、一つひとつ丁寧に対応してもらえるため、安心して婚活を続けることができます。
安全性が徹底
仲人型の結婚相談所の大きな特徴の一つが、安全性がしっかりと確保されている点です。データマッチング型と同様に、入会時には厳格な審査が行われ、卒業証書や源泉徴収票、独身証明書など複数の証明書類を提出する必要があります。この仕組みにより、経歴や年収を詐称したり、既婚者が紛れ込んだりするリスクが極めて低くなっています。
また、仲人型の結婚相談所では、活動全般においてトラブルを未然に防ぐためのルールが徹底されています。例えば、宿泊を伴う旅行や婚前交渉があった場合には「成婚」とみなされ、成婚料を支払った上で退会となります。このルールは、“真剣交際”を大前提とする婚活を守るためのものであり、遊び目的や一時的な関係を求める男性を排除する仕組みとして機能しています。
さらに、仲人型の相談所では、会員間のトラブルが発生した場合に迅速に対応する体制も整っています。例えば、お見合い後に一方的な連絡が続いて困っている場合でも、仲人が間に入り、適切な対応を取ることで、問題をスムーズに解決することができます。このようなサポートがあるため、会員は常に安心して活動を続けることができるのです。
会員の結婚への意識が高い
仲人型の結婚相談所に登録している会員は、他の婚活サービスと比較しても結婚に対する意識が非常に高いのが特徴です。入会時にかかる費用が高額であることがその理由の一つです。入会金や月会費、さらには成婚料が設定されているため、経済的な負担は軽くありません。しかし、その分「本気で結婚したい」という強い動機を持つ人々が集まります。
例えば、恋人を作ったり、デートを楽しんだりする目的で活動する人はほとんどいません。このタイプの相談所の目標はあくまでも「結婚」であり、交際期間が長引くような関係ではなく、短期間での成婚を目指す姿勢が求められます。そのため、会員同士の結婚観が一致しやすく、スムーズに進展するケースが多いのです。
また、高い料金を支払うことで「自己投資」の意識が生まれ、婚活への取り組み方も積極的になります。お見合い写真の撮影やプロフィールの充実、交際に向けた準備など、一つひとつのステップに真剣に取り組む傾向が強く、成婚率を高める一因となっています。
デメリット
高額な料金
他の婚活サービスと比較しても、入会金、月会費が高額です。成婚料という他のサービスではかからない費用も設定されています。相談所によっては、お見合いするごとに費用がかかる「お見合い料」を設定しているところもあります。結婚を目指すにはメリットが多い仲人型の結婚相談所ですが、金銭的な負担は決して小さくありません。
なお、男性についてですが、結婚相談所での婚活のコストについてシュミレーションした記事をアップしています。ぜひ参考にしてください。
仲人の変更が難しい
仲人型の結婚相談所では、会員一人ひとりに専任の仲人がつき、婚活を全面的にサポートしてくれます。しかし、仲人が一人で相談所を切り盛りしている場合が多く、もし相性が合わないと感じても仲人を変更するのが難しいという現実があります。
仲人型の相談所では、仲人の長年の経験やノウハウが婚活の成功を支える重要な要素です。しかし、そのアドバイスがすべての会員に適しているとは限りません。特に、自分の価値観や希望と仲人のアプローチが合わない場合、活動そのものが停滞してしまうリスクがあります。
向いている人
婚活のステップごとにアドバイスやカウンセリングをしっかり求めたい人にはオススメです。大手の結婚相談所で婚活がうまくいかず、仲人型の結婚相談所に移る人も少なくありません。仲人型の結婚相談所については、仲人との相性が重要です。相性が合わないと意見の食い違いから活動が不満ばかりになります。
事前の無料カウンセリングを通じて、仲人の性格や相性をしっかり確認する必要があります。

仲人型と二人三脚で婚活を進めます。仲人との相性がいいと、苦しいときも、挫けずに活動を続けられます。
オンライン型
インターネット上ですべて完結するタイプです。店舗もなく、カウンセラーもいません。出会、交際、成婚までアプリで完結します。下記の結婚相談所が知られています。
- naco-do
- エン婚活エージェント
- スマリッジ
メリット
とにかく安い
オンライン型の結婚相談所の最大の魅力は、その圧倒的なコストパフォーマンスです。通常の結婚相談所では入会金、月会費、成婚料など、総額で数十万円に達することも珍しくありません。しかし、オンライン型ではこれらの費用が不要な場合がほとんどで、月会費だけで活動を終えることができます。経済的な負担を抑えながら婚活をしたい方には最適な選択肢といえます。
手軽に始められる
入会時のハードルが低いこともメリットです。一般的な結婚相談所では、入会時にまとまった金額を支払う必要がありますが、オンライン型ではその必要がありません。ネット環境さえあれば、わずかな月会費で婚活を始めることができます。そのため「まずは気軽に試してみたい」という方や、婚活初心者にとって始めやすいサービスといえます。
デメリット
サポート対応が限られる
安さの裏にはサポートが限られるというデメリットもあります。
オンライン型のサービスでも、電話相談やオンライン面談を用意しているところはありますが、各会員の活動をトータルでサポートをしているわけではありません。スタッフによる通り一遍のアドバイスになる可能性が高いです。また電話相談やオンライン面談にオプション料金を設定していることも多く、価格面でのメリットが減殺されてしまうこともあります。
インターネットの知識が必要
オンライン型の結婚相談所では、すべてのサービスがインターネット上で完結します。登録からプロフィール作成、相手探し、メッセージのやり取り、さらにはオンラインお見合いまで、すべてを自分のスマートフォンやパソコンで操作する必要があります。そのため、一定のネットリテラシーやデジタルデバイスの操作スキルが求められます。
オンライン型の結婚相談所では、デジタルツールに不慣れな方にとって活動そのものがストレスになる場合があります。特に「ネットは苦手」「スマホをあまり使いこなせていない」という中高年層には、こうした課題がハードルとなりがちです。
向いている人
安い費用で婚活したい人向けです。充実したサポートを望む方は向きません。逆に20代など、相手選びを含め婚活に余裕をもって時間がかけらる方は、金銭的な負担も小さいので、利用してもいいのではないでしょうか。

オンライン型の結婚相談所は、サービス料が安い反面、サポートは充実していません。時間がかけれない35歳以上の方が主戦場とするのはおすすめしません。
なお、私は、40代からの婚活については仲人型の結婚相談所をお勧めしています。関連する記事をアップしていますので参考にしてください。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、結婚相談所を「データマッチング型」「仲人型」「オンライン型」の3つに分類し、それぞれの特徴やメリット・デメリット、さらにどんな人に向いているかを詳しく解説しました。結婚相談所は、結婚に真剣な男女が効率的に出会い、理想のパートナーを見つけるための有効な手段です。しかし、それぞれのタイプには異なる特性があり、自分に合ったサービスを選ぶことが成功の鍵となります。
結婚相談所は、婚活の一つの選択肢ですが、その先にある成婚退会をゴールとするためには、自分に最適なタイプを選び、積極的に活動することが大切です。それぞれの特徴を理解し、自分の性格や生活スタイルに合った方法で婚活を進めることで、理想のパートナーに出会える可能性はぐっと高まります。
自分に合った結婚相談所での活動をスタートし、一日も早く理想のパートナーと幸せな家庭を築いてください!