専業主婦希望は嫌われる?
婚活で主婦を希望する女性に対して、ネット上では辛辣なコメントや厳しい意見が寄せられています。
別に専業主婦でも全く問題ないと思いますし、それがフィルターになりません。 その先に男性を財布としか見てないなどの気持ちが透けたら無しです
やりたい仕事はない、仕事のスキルを身に着けていない、働きたくない、人間関係が苦手、結婚して働かず生活したい、子供が欲しい、高収入の旦那が良い…と、あれして欲しい、これして欲しいとねだってばかりの女にはうんざりしますよね
本当に家事育児一人で引き受ける覚悟があるなら専業主婦も一定の需要はあるでしょうが、実際には楽がしたいだけ=専業主婦希望がほとんどなので、いざ結婚すると『家事はともかく育児は分担で(家事育児の線引きはガバカバで結局なし崩し的に夫にあれもこれもやらせる)』『専業主婦は一人で家事育児をする役割じゃない』などと意味不明な屁理屈をこねて、家事育児を一人で引き受けるなんてとんでもないのが実情です
男性も同じで、結婚後は専業主婦と言う女性よりも「結婚後も働くよ」と言う女性がいれば後者を選びます。 結局は思いやりと価値観の問題です。専業主婦でも良いと言ってくれる男性もいれば、そうでない男性もいる。 ただ婚活においてはスペック重視なので、専業主婦希望は敬遠される傾向にあります
最近ではYouTubeでも、主婦を希望する婚活女性について揶揄(やゆ)する動画が多数配信されていて、人気のコンテンツにもなっています。
専業主婦希望の女性は結婚できるのでしょうか?
結論としては「できないことはないがかなり困難」です。
バブル以前の豊かで安定した時代と異なり、現在は男性1馬力で家族を養っていくのは厳しい時代となっています。こうした時代背景から「共働き」を唯一の希望条件としている男性も少なくありません。
婚活市場にいる“普通の男性”の多くは共働きの女性を望んでいます。専業主婦を望む、あるいは許容する男性を探すのは“例外的な男性”を探すに等しく、専業主婦を希望する女性の婚活は必然的に難しくなります。
この記事では、専業主婦希望の女性の婚活がなぜ不利になるのか原因を説明し、どうしても専業主婦を望む女性の婚活方法を提案します。女性を対象にした少々厳しい内容になりますが、参考になるはずですので、ぜひ最後まで読んでください。
専業主婦希望が婚活男性から嫌われる理由
女性でもバリバリと外で働ける時代にもかかわらず、あえて働かない選択を望むのは、男性からすると「依存体質」「楽をしたいだけ」「お金目当て」「甘えている」と勘繰られてしまいます。
自立していない
- 仕事で精神的につらいことがあった
- 体力がなくフルタイムの仕事はつらい
- 専業主婦の母が幸せそうだった
専業主婦を希望する理由はさまざまですが、家計収入を夫に依存する時点で、男性から見ると「自立していない女性」に映ります。
専業主婦希望の女性が狙う高収入の男性は仕事もでき、人生設計もしっかりと立てています。そのため結婚相手への採点も厳しく、パートナーには自立した魅力的な女性を特に好みます。他方で、玉の輿を期待するような、お金目当ての女性については嫌悪感を持ちます。
1986年に施行された男女雇用機会均等法以前と違い、いまは女性も男性同様に外で働ける社会環境は整っています。報道でもあるように労働力不足で雇用環境も悪くありません。働こうと思えばいつでも働ける環境です。にもかかわらず、まったく働く気がないというのは男性からすると、自立していない「甘え」にしか見えません。
一馬力では無理
専業主婦を希望する場合、結婚生活は男性の収入に依存することになります。生活費すべてを男性の働きに期待するわけですから、男性の年収条件もそれなり厳しくなります。
- 子どもができれば600万円は必要
- 週末には少し贅沢な食事をしたいので800万円は譲れない
- おしゃれも海外旅行もしたいので1000万円は欲しい
大手転職サイトを運営するdodaの調査によると、日本で働く男性正社員の年収は中央値で400万円、平均値で464万円です。30代に限れば中央値は450万円、40代で530万円です。
もちろん年収600万円以上の優良物件は恋愛市場で結婚していきます。婚活市場に出てきても、早々に魅力のある女性と出会い売れてしまいます。
経済環境においても、物価高や社会保障費が増大し可処分所得が減るなか、会社員の給料はなかなか上がりません。ひとたび不況が国内をおそえば、リストラや賃金・ボーナスの減少にも直面します。定年延長や年金の制度改悪など老後の不安も常につきまといます。
高収入の男性でも「現実的に一馬力は不安」と考えている人も多く、そのため女性に家計を共に支えることを求めています。この傾向は高まっていくことはあっても、低下していくことはないでしょう。
「甲斐性なしの男性は選ばない!」という女性の意見もあるかもしれませんが、景気や老後など将来不安が大きく、夫ひとりで家計を支え切れる状況ではありません。
楽がしたいだけ
いまは家電が発達しました。電子レンジで簡単便利に用意できる冷凍食品、安くておいしい中食や外食、ルンバなど自動掃除機、乾燥まで一気にできるドラム型洗濯機…。細部にわたるまで徹底した炊事洗濯をするなら別ですが、いまは親世代と違って家事は大きな負担になりません。男性も一人暮らしの中で家事を経験していますし、普通の家事の負担はわかっています。
出産、子育てがあれば負担は大きくなります。子育てに専念してほしい男性も少なくないでしょう。しかし、結婚前から専業主婦を条件とすると、男性からすると「楽をしたいだけ」だと思われても仕方ないのではないでしょうか。
- 働くのがつらい
- 人間関係につかれた
- 昔からメンタルが弱い
- 毎日の通勤が苦痛
男性でも仕事で辛い毎日を送っています。とても納得できる理由ではありません。男性からすると結婚を逃げ道にして楽をしたいだけにしか見えません。
婚活は条件ありき
結婚後も共働き希望 OR 結婚後は専業主婦希望
男性はどちらを選ぶでしょうか。ふつうは共働き希望の女性です。
恋愛とは違い、結婚相手を探す婚活では、男女双方の条件ありきで選別されます。年齢、容姿、身長、仕事、年収、趣味・特技など、さまざまな条件がありますが、男性にとって女性が結婚後も働く意思があるかどうかは相手の容姿と同じくらい重要な条件となります。
伴侶がともに家計を支えていくか、一人で家族を支えていく責任を負うのかの分かれ道になるのですから、男性としては女性の働く意思を最重要視するのは当然といえば当然です。
そして、条件から入る婚活においては、あえてリスクのある専業主婦希望の女性を選ぶ理由はありません。
でも、お母さんが専業主婦で幸せそうだった!
十分な家電のない家事や義両親と同世帯など、ご両親の時代は時代で今よりずっと大変のことも多かったと思います。必死で家族を支えてきて、今の生活があるのではないでしょうか?
幸せな結婚生活を送った両親を持ち出して専業主婦を希望する女性も少なくありません。しかし、経済が大幅に成長し終身雇用が守られていた両親の世代と、私たちが生きる現在の状況はまったく異なります。女性は結婚すれば退職して家に入るという社会通年も、女性が男性と同様に働くのが当たり前となり、大きく変化しました。
「お母さんが…」というのは、現在の経済状況を理解できない、あまりに幼い印象を感じてしまいます。
専業主婦希望の婚活戦略
以上のように専業主婦を希望する婚活女性は婚活男性から嫌われ、避けられる傾向にあります。それでも「どうしても専業主婦になりたい!」という女性もいるでしょう。そこで、以降については専業主婦を希望する女性がとるべき婚活戦略を解説します。
40代は極めて困難
婚活戦略を語る前に、女性の年齢によって男性のとる態度が違うことを理解しておいてください。
男性は出産可能性を考えて、1歳でも若い女性を好みます。女性の若さは男性の年収に匹敵します。女性は若いというだけで圧倒的に有利です。多少のわがままも効きます。
- 20代=顔、体形
- 30代=顔、体形、性格、収入(貯蓄)、家事能力
- 40代以降=出産可能性が低く、専業主婦希望の婚活は困難
上記は専業主婦を希望するなら最低限必要な条件です。
20代の女性については「早く結婚して子どもを作り家庭を守りたい」と希望しても、許してくれる男性はたくさんいます。それでも容姿は重要で、太っているであれば努力してダイエットしましょう。
30代でも前半、後半の違いはありますが、専業主婦を目指すには、顔や体形など容姿のほかに、プラスアルファが必要です。30代は婚活男女のボリュームゾーンです。収入(貯蓄)、家事能力を高めておくことが必要です。でないと、共働きを望む女性と勝負なりません。
また35歳以上になると高齢出産となりますので、妊娠・出産にともなうリスクが高くなります。その分、男性の目線も厳しくなります。20代、30代前半のようにはいかないことを自覚しましょう。
40代以降で専業主婦希望は絶望的です。妊娠・出産が難しい年齢となっていますので、結婚時に子育てを想定できません。仕事もせず、子育てもせず、一日中家事に取り組むのでしょうか?多くの男性は一人暮らしを通じて一通りの家事を経験していますので、家事の負担は理解しています。夫婦二人だけの生活で「家の中をしっかり守っていきたい」という主張はあまり説得力を持ちません。
40代以降の婚活は極めて厳しいのが現実です。にもかかわらず、男性から求められない専業主婦を希望することは、ますます婚活を不利にしかねません。「結婚しても働いて経済的に自立する」ことに舵を切らないと成婚に至るのは難しいでしょう。
婚活アラフォー女性が専業主婦を目指すのは、とても高いハードルだと思ってください。ただ、一生結婚できない覚悟をもって意思を貫き通すのも決して悪いことではありません。
高収入男性を狙う
婚活が不利になるのをわかっているにもかかわらず、それでも専業主婦の座は譲れない女性もいるはずです。そういう方は高年収男性を一本にして狙ってもいいでしょう。
経営者、医者、弁護士、大手商社勤務社員など激務だけど、生活の心配のない男性がターゲットです。男性が仕事に集中し、しっかり外で稼ぐ。代わりに女性が家事・育児を引き受けるのはむしろ合理的ともいえます。
一方で容姿や身長、居住地、家族構成など他の条件は妥協が必要です。また、家庭内のことを引き受けた以上、温かいご飯、行き届いた掃除など家事に力を入れる必要があります。
「男女平等なんだから家事も分担で」なんて言おうものなら、「じゃあ俺と同じように働いてくれ」と愛想を尽かされて離婚になりかねません。
結婚相談所でも、専業主婦を希望して、男性の年収に〇〇万円以上と希望条件を表示している女性もいます。潔さも感じますが、高収入男性は人気が集中しますので、男性側にもその女性と結婚するメリットがないとマッチングすら届かないのが現実です。
男性の希望条件に年収○○万円以上と入れることで、条件以下の男性は申し込みをしてきませんので、高年収の男性にターゲットを絞ることができます。代わりに、申し込みは大幅に減ることになりますが、主婦希望、年収重視であれば取ってもいい作戦です。
転勤族を狙う
海外、全国へ定期的に転勤のある職業の男性狙いです。国家公務員、商社社員、大手上場企業の社員などが挙げられます。
海外、全国に展開している規模の会社に勤めていることが前提なので、おおむね男性の収入も安定しています。男性も単身赴任は望んでいないので、女性に仕事を辞めてもらい、専業主婦になってもらうことを求めている場合があります。
もっとも、こうした会社では数年おきに転勤になります。当然、両親が住む実家や友だちがいる地元から離れなければなりません。新たな人間関係、コミュニティに慣れるのに時間がかかるため、引っ越すごとに付いていく女性にとっては大きな負担になることは覚悟しなければなりません。
年齢差を受け入れる
10歳、15歳の歳の差を受け入れてください。50代、60代の男性は一生生活に困らない資産を持っている方も少なくありません。「若い女性なら養っていきたい」と考えるお金持ちの男性も確かにいます。
この場合、歳の差はもちろん、顔や身長、家族関係、立ち居振る舞いなど他の条件も優先順位を下げましょう。お金はあるけど容姿がイマイチで婚期を逃してきた男性もいますし、優秀だけど男性ばかりの職場で女性と付き合う機会がなかった方もいます。
女性にはモテなかったけれども、優しく、しっかりしている男性も婚活市場に出てきます。年齢や見た目ばかりに目を奪われず、「専業主婦を受け入れてくれる資産とやさしさ」に重きをおいて男性を探してみてください。
見た目をみがく
専業主婦の女性を求める高収入の男性は引く手あまたですので、あえて容姿に難のある女性を選ぶことはありません。身も蓋もないですが、女性としては見た目をみがくことが大切です。
女性の「ふっくら」は男性にとっては「デブ」かもしれません。運動や食事制限をしてやせましょう。
また肌ツヤの輝きは写真ではごまかせても、実際会って荒れていたり年相応だと男性はがっかりします。スキンケアやエステなどメンテナンスはかかさないようにしてください。
その他、メイクを学んだり、髪型を定評のある美容室で整えてもらうことも大切です。
専業主婦を希望するのであれば、プロフィール画像をパッと見て、男性みんなが目を引くぐらいの容姿が必要なことは理解しておきましょう。
家事炊事レベルを上げる
専業主婦を目指しているのであれば家事レベルは通常以上であることが必要です。料理、掃除が好き、得意で手を抜かないことが求められます。
また、夫の収入をあてにして贅沢できると考えるのはやめましょう。高収入男性はお金の管理もしっかりしていますので、やり繰り上手が求められます。
家事レベルは細かなことに気が付くかどうかに現れます。お付き合いしている男性に対して日々の気配り、心遣いを大切にしましょう。
食事を終えたら皿を端(はじ)に寄せる、手がべたついたらウィットティッシュを差し出す、ゴミが出たらビニール袋を用意するなど普段のデートで男性に気を使ってください。男性はこうした小さな気配りから女性の日々の生活を想像しています。
「そんな細かいことまで気を使わなければならないの!」という女性が専業主婦を婚活で目指すのはなかなか困難です。あなたが悪いわけではありませんが、男性があなたを選ぶ必要はありません。外で働く女性とは勝負にならないということなんです。
なお希望どおり専業主婦になっても、夫に家事分担を求めるのはやめましょう。仕事は夫、家事は妻と役割分担したはずです。家事を望むできた男性なら別ですが、そうでないなら「約束と違う」ということで不和、離婚原因になります。
美味しい食事、手入れの行き届いた部屋、整えられた衣類など、家事の得意な人は細やかな気配りのできる人です。男性は、女性が気配りができるかどうかをよく見ていますので、ふだんから注意しましょう。
子どもができるまでは働く
結婚したらすぐに会社を辞めて養ってもらうというのでは、男性からお金目当てに見られても仕方ありません。
そこで、妊娠・出産までは従来どおり働くとして、子どもが産まれたら育児に専念したいことを伝えてみてはいかがでしょうか。
現在では保育制度、育児休業などひと昔と比較しても子育ての環境も充実していますが、それでも子育て・教育の負担は小さいものではありません。子どもをしっかり育てる、教育するという名目であれば、納得してくれる男性も多いはずです。
まとめ
以上、専業主婦希望の女性の婚活が不利になる原因と、それでも専業主婦を望む女性の婚活方法について解説してきました。
専業主婦を条件として婚活に挑むのは男性の理解を得られず困難であること、両親の時代とはまったく社会経済環境が異なることなど現実を理解することが大事です。
そのうえで、それでもどうしても専業主婦になりたい!というのであれば、婚活の長期化や一生独身でいることも覚悟して、専業主婦を許してくれる高年収男性を狙いを定めて、めげずにチャレンジを続けてください。
自分の人生は自分で決めていいんです。困難な婚活になるかもしれませんが、専業主婦にこそ幸せがあるという女性はそのまま突き進んでいっていいのではないかと思います。