自己PRには王道スタイルがある

結婚相談所の「自己PR」は自由記入です。結婚相談所に入ると、すぐにプロフィールの作成を求められますが、いったい何を書いていいのかわからない方が多いのではないでしょうか。

実は自由記入の自己PR欄には王道といえる「スタイル」があるんです。

ほかの会員の自己PRを見ると、同じような文章構成になっているのに気づきませんか?同じような自己PRのスタイルになっているのは、そのスタイルを使うことでお見合いの受託率が高いことが証明されているからです。

この記事では、異性に刺さる自己PRのポイントを男女別に分けて、具体例を交えて解説していきます。またNG例も挙げていますので、なぜNGなのかを考えながら参考にしてください。

結婚相談所に入会予定の方、あるいは自己流で自己PRを作成しいまいち納得していない方は、この記事を読んで「スタイル」通りの自己PRを作成してみてください。悩んでいたのが馬鹿らしくなるほど簡単に自己PRを作成できます。同時にお見合いの受託率も上がるはずです。

すべての婚活男女に役に立つ記事になっていますので、ぜひ最後までお読みください。

自己PRの重要性

結婚相談所に登録すると、自分を紹介するための「自己PR」を書く場面が出てきます。この自己PRは、プロフィールの中でも特に重要なポイントの一つです。なぜなら、自己PRを通じて「どんな人なのか」「どんな性格や価値観を持っているのか」を相手に伝えることができるからです。

自己PRは、ただの自己紹介ではありません。相手が興味を持ち、「この人と話してみたい」と思ってもらうためのものです。そのため、自己PRを工夫することで、お見合いの成功率が高まり、出会いの可能性が大きく広がります。

自己PRの記入は必須

自己PRは必ず記入してください。

年齢、身長、体重、仕事、年収、家族構成などのプロフィールの各項目は修正できませんが、自己PRは自由に記入できます。趣味、休日の過ごし方、結婚観、相手への希望条件など、うまくアピールできれば、ほかの会員と差別化でき、お見合いの成功率は高まります。

自己PRを空欄にしている方がいますが、これはいけません。婚活の真剣さもやる気を感じられませんし、自分像がまったく伝わりません。医者や弁護士など特別な職業で高年収、誰もが振り向く美人など圧倒できるアピールポイントがあればまだしも、自己PRの未記入はお見合いをまともに組むことはできません。自己PRはしっかり記入し、機会損失をできるかぎりなくしましょう。

さとし

自己PR欄を空欄にしていると自己PRすら書けない能力の人なのかなと疑われかねません。

刺さる自己PRの6つのポイント

自己PRの作成のポイントは、ずばり!あなたに会って話したい内容になっているかどうかです。徹底的に異性の目線に立ってください。

結婚相談所の自己PR欄は、“今の自分の姿”を紹介するスペースではありません。お見合いを成功させるためのアピール欄です。ですので、関心を持ってもらえない自己PRは無意味です。

結婚相談所での婚活を開始し、異性会員の自己PRを読むと、同じような文章構成を見かけます。以下のような文章です。

  1. 「プロフィールをご覧いただき、ありがとうございます」など、挨拶で始まります(【挨拶・活動のきっかけ】)。
  2. 「周りの人からは○○と言われています」と自分の性格を紹介します(【性格】)。
  3. 「仕事は○〇をしています」と簡単に仕事内容について触れます(【仕事】)
  4. 「休日は○○しています」と休日の過ごし方を述べます(【休日の過ごし方】)。
  5. 「おばあちゃん、おじいちゃんになっても手を繋ぐ仲のいい夫婦を目指しています」など結婚観や家族観を提示します(【結婚観・家族像】)
  6. 最後に「多くの方と積極的にお会いできればと思っています」「最後までお読みいただきありがとうございました」などプロフィールを読んでいただいたことに対するお礼や婚活への真剣さをアピールします(【積極性のアピール・挨拶】)。

一つひとつ見ていきましょう。

【挨拶・活動のきっかけ】

自己PRの最初は、簡単な挨拶と結婚相談所での活動を始めた理由を伝えるのが効果的です。相手に「どうして婚活を始めたのか」を理解してもらうことで、あなたの真剣さや誠実な気持ちが伝わり、親しみを持ってもらいやすくなります。

男性向けの例:初めまして。プロフィールをご覧いただきありがとうございます。
男性向けの例:これまで仕事に打ち込んできましたが、人生を一緒に歩める方と毎日を過ごせればさらに幸せになれるだろうと思い、活動を開始しました。

女性向けの例:素敵な出会いを求めて、今回真剣に婚活を始めました。

女性向けの例:家族のように支え合えるパートナーに出会いたいと思い、結婚相談所での活動を始めました。

自己PRでは、次のようなネガティブな表現は避けましょう。相手に不安やマイナスの印象を与えてしまうためです。婚活では過度な謙譲は美徳にはなりません。

NG例:友人に勧められて登録しましたが、あまり自信がありません

NG例:なかなか良い出会いがなく、仕方なく結婚相談所に登録しました。

【性格】

自分で「優しくて、誠実です」と書いても信憑性に欠けます。周囲から○○と言われているという第三者視点で自分の性格を表現しましょう。自分を客観的に伝えることで、信頼感が増し、「実際に会ってみたい」と感じてもらいやすくなります。

「友人や仕事仲間からは『真面目でおおらかな性格だね』と言われることが多いです」など、他人の言葉を借りて自分を表現してみてください。あなたが明るく話しやすい性格であることを強調することで、相手に「お見合いを受けてもいいかな」と思ってもらえます。

ネガティブ表現は厳禁です。たとえば「人と話すのが苦手」だと思っていても、「物静かで落ち着いた性格」と言葉を変換し、自己PRでは「穏やかに話せるあなた」を演出してください。「人と話すのが苦手」だと言っている人とお見合いしたいと思うでしょうか?ネガティブな表現はNGです。

男性の例:会社の同僚や友人からは「仕事ではビシッとしてますが、プライベートでは気さくな人柄ですよね」と言われることも多く、そのためか、知人から悩み事など相談されることも少なくありません。

女性の例:知人には「きちんとした気配りができて頼りになる」とよく言われます。少しおせっかいなところがあるかなと自分でも少し思うところがありますが、困っている人を見るとつい手を差し伸べてしまいます。

自己卑下や欠点を強調する表現は、相手にネガティブな印象を与える可能性が高いので絶対にやめましょう。

NG例:人見知りな性格で、初対面の人とうまく話せないことがあります。
NG例:完璧主義なところがあり、周りからも少しきついと思われることがありますが、気を付けるようにしています。

【仕事】

企業名を書く必要はありませんが、営業職、事務職など職種は記入しましょう。充実した仕事内容で職場環境や同僚に恵まれていることを強調してください。

仕事の愚痴を言うような相手とは付き合いたくありません。

女性の場合、教師や看護師、保育士など専門職の方も少なくありません。「自立した女性」は多くの男性から好感を持たれます。専門職の方は職業を積極的に記入してください。

女性で無職の方は「無職」「家事手伝い」と正確に記載してください。無職であることを隠しても、お見合いの席で結局バレてしまいます。「現在就職活動に積極的に取り組んでいます」と就労意欲があることを示すことも大事です。

男性の例:建設関連の会社で営業の仕事をしています。プレッシャーはありますが、上司や同僚と助け合い充実した日々を送っています。

女性の例:小学校で教師をしています。忙しい毎日ですが、子どもたちの日々の成長がなによりの喜びです。職場の仲間ともよい関係を築いています。

仕事に関するNG表現としては、ネガティブな理由を強調したり、忙しさを言い訳にしたりすることです。これでは、仕事に対してやる気が感じられない印象を与え、生活力に不安を与えてしまいます。また、仕事に多くの比重をおいている男性でありがちなのですが、必要以上に自分の仕事の偉大さを誇張することです。女性にとっては男性の仕事の大きさや地位などあまり関心ありませんので(収入は関心ありますが)、男性同士でマウントをとるような“仕事自慢”はお勧めしません。

NG例:仕事が忙しいのはいいのですが、趣味やプライベートの時間を持つ余裕がありません。

NG例:仕事は不動産関連の仕事をしています。管理職として部下を指導する立場で働いています。ときには数十億の取引もあり、大きなプレッシャーもありますが、充実した日々を過ごしています。

さとし

派遣社員で事務の仕事をしていたけれども、契約の満了で今は仕事をしていないという女性会員も少なからずいます。「派遣の満了で現在は無職ですが、現在就職活動に積極的に取り組んでいます」と事実を記載しましょう。

【休日の過ごし方】

お見合いの席で話題にしやすい項目です。共通の趣味=好きな事があれば、はじめて会うお見合いでも意気投合できるかもしれません。

アウトドア、インドアの両方の趣味を記入するのが理想ですアウトドア派もいれば、インドア派もいるので、両方上げておけばどちらか一方は目にとまります。

結婚は長年生活をともにすることが前提ですので、相手の健康はいちばん気になるところです。ウォーキングやサイクリングなど運動系の趣味は健康的で好印象を与えます。

また「お相手の趣味も好きになりたい」という一文を入れるのも効果的です。相手に寄り添う姿勢を見せることで、自分の趣味も楽しんでもらえるのでは?と相手に期待を与えます。

男性の例:休日はサイクリングで汗を流しています。知らない土地を自転車で周ると新しい発見があり、日常を忘れてしまいます。家でのんびりするのも好きですが、時間があるときはカフェで仕事関連のビジネス書を読んで時間を過ごすこともあります。また結婚後はお相手の趣味を一緒に楽しみたいと思っています。

女性の例:週末は友人とアウトドア活動を楽しむことが多いです。ハイキングやピクニック、時にはキャンプに出かけることもあります。自然の中でリフレッシュする時間が好きで、心身ともにリラックスできるひとときです。また、家で料理をしたり、読書や手芸などの趣味に没頭することもあります。ゆったりとした時間を大切にし、心の充実感を感じながら過ごしています。

休日の過ごし方について自己PRで表現する際、ネガティブな印象を与える言い回しや、極端に一方向に偏った内容は避けるべきです。これでは、相手に「つまらない人」「社会的な活動が少ない」といった印象を与えてしまう可能性があります。

NG例:外出することは多くなく、家で一人でゲームをしたりネットフリックスなど動画を見て過ごしています。

ゲームや動画が悪いわけではありません。実際に「ゲーム好き」「動画好き」の男女は多く、共通の趣味として意気投合することもあるかと思います。しかし、インドアに偏った趣味ばかりになると「なにごとも意欲的ではないのかな」と思われてしまいます。アウトドアや友人と楽しむ趣味を自己PRに入れるなどバランスをとりましょう。

【結婚観・家族像】

自分の理想とする結婚観や家族像を記入してください。

自己PRで結婚観や家族像を伝えることは、相手に将来のビジョンを共有してもらう大切な要素です。どのような家庭を築きたいと考えているか、またパートナーとどのような関係を築きたいかを具体的に伝えることで、相手も「価値観が合うか」を想像しやすくなります。明確なビジョンを示すことで、真剣さや誠実な思いが伝わりやすくなります。

自分と結婚すると、明るく、素晴らしい家庭が築けるイメージをアピールしてください。

男性の例:人生のパートナーと、共に成長し、喜びも困難も分かち合える関係を目指しています。日々の小さな幸せを大切にしたいです。

女性の例:お互い感謝を忘れない夫婦になるのが理想です。結婚生活のなかでときに困難なこともあるかもしれませんが、二人で支え合って、おじいちゃん、おばあちゃんになっても手をつなぎ合えるような素敵な家族を作っていきたいと思います。

ただ、自分の理想を詳細に書くと、あまりに生々しくなり、逆に印象がよくありません。

NG例:子どもは最低2人欲しいです

NG例:マイホームで一緒に暮らすのが夢です

このように書かれると、子ども2人の出産やマイホームの購入が条件となっているようで、どうしても気が引けてしまいます。理想は理想として、プロフィールでは控えめにしましょう。

【積極性のアピール・挨拶】

自己PRの最後は、積極的な姿勢と前向きなメッセージで締めくくることが大切です。ここでの挨拶は、相手に対する思いやりや「会話を楽しみたい」「仲良くなりたい」という気持ちを伝える役割があります。最後に明るいメッセージを添えることで、あなたの前向きな姿勢が伝わり、より親しみやすい印象を与えることができます。

できる限りお見合いに応じる積極的な姿勢は効果的です。最後の一押しとなります。

男性の例:ご縁のある方と積極的お会いしたいと思っています。最後までお読みいただきありがとうございました。

女性の例:お会いできることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。

女性の例:看護師ですのでどの地域でも働けます。お相手の希望に合わせて県外でも転居することは可能です。

最後の例は、結婚において譲歩できる点を自己PRに加えることで、ほかの人と違った自己PRになっています。結婚に積極的な女性と男性から映りますので、お見合いの申し込みの数が増えます。

一方で、積極性が感じられない表現やネガティブな印象を与えるメッセージは避けましょう。控えめすぎると、相手に自信がない印象を与え、出会いに対する意欲も伝わりにくくなります。

NG例:あまり積極的に動けませんが、よろしくお願いします。

さとし

初婚にこだわりがないのであれば「離婚歴は気にしません」と記入しておくと、お見合いの申し込みが増えるはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は自己PRのスタイルについて具体例を入れながら解説しました。具体例を参考にして、自分で一回作成してみることをおすすめします。

自己PRを書かないのは論外。独りよがりは禁物です。

自己PRはいつでも書き換え可能です。お見合い申し込みの状況を見て、修正を加えましょう。より好印象を与える自己PRになっていくはずです。