- 婚活が失敗続きで意欲を失いつつあり継続するか迷っている
- 結婚をしたいがチャンスがなく生涯独身の情報を集めている
- 40代、結婚をあきらめかけているが周囲の状況を知りたい
アラフォーになっても良縁に恵まれず、いまだ独身。婚活にチャレンジするも成果を得られず。友人はつぎつぎと結婚していき、休日はひとりの日々。
いっそ独身のまま一生を過ごそうか…。
最近は未婚率も上昇し、生涯独身の人も少なくありません。
ネットを見ると、旦那や嫁の悪口があふれています。結婚は必ずしも良いものではないらしい、むしろ独身の方が自由をおう歌できるという情報もあります。
今回の記事では、未婚率の状況について統計を確認したうえで、結婚と独身のそれぞれのメリットについて解説します。また、結婚観について、過去、現在、未来の考察を行います。
結婚をすべきなのか?本当に結婚したいのか?
婚活に悩む男女が結婚そのものについて考えるきっかけとなる記事となっています。婚活に取り組むすべての方に役立つ記事となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
生涯未婚率は上昇
生涯未婚率とは、50歳になった時点で一度も結婚したことがない割合を指します。
2022年男女共同参画白書によると、2020年の50歳時の未婚割合は、男性が28.8%、女性が17.81%となっています。男性の4人に1人、女性の6人に1人が結婚経験がありません。
1980年時点では、50歳時点での未婚率が、男性が2.26%、女性が4.45%でした。ほとんどの男女が結婚しています。
言葉は悪いですが、いまではとても結婚できないような容姿や年収の方でも、適齢期になれば結婚をし子どもをもうけて、家庭を構えていました。
当時の感覚では、独身男女は結婚もできない“社会的不適合者”と見られていました。
私が高校性だったとき、古文の先生が独身でした。50過ぎの男性でしたが、生徒から「あの先生、独身なんだぜ」と陰で馬鹿にされていました。当時はまだ1990年代。ほとんどの男女が結婚する時代でした。
40年間で何があったのでしょう。
この統計からは少なくても、わが国の男女における結婚への男女の価値観が大きく変わったと言わざるをえません。
この異常な統計を見ると超少子化もうなづけます。
独身のメリット
現在では以前のように、独身者が後ろ指をさされる時代とはなっていません。
なにせ、男性の4人に1人、女性の6人に1人が生涯独身なのです。多数派ではありませんが、珍しい存在でもありません。
むしろ、独身であることに対してメリットを見出し、あえて結婚しないという男女も増えています。
誰にも拘束されない
ひとりは気が楽です。
食べたいときに好きなものを食べ、寝たいときに寝て、遊びに行きたいときにしたいことをする。何をするにしても自由です。
結婚していたら、そうはいきません。
食事の用意は分担、子どもがいれば寝つかせて、家族サービスで自分のしたいことは二の次です。
自分のことだけ考えていればいいので、面倒なことをする必要はありません。配偶者のため、子どものために責任を負うこともありません。
自分が食べていければいいだけですから、こんな不透明な時代でも気持ちは随分と楽なものです。
ひとりでも寂しさを感じない人は少なくありません
稼いだお金を全部使える
趣味、たとえば、コレクション、アイドル活動、旅行、自動車、ロードバイク、食べ歩き、etc。独身であれば、働いて得たお金をすべて自分のために使えます。
好きな外食にも行き放題です。
一方で、結婚すると、稼いだお金は家族の生活のために使われます。子どもができればなおさらです。将来の学費のためにお金を積み立てておく必要があります。
旦那さんは小遣い制になって、昼食込みで3万円。
独身時代のように、趣味や個人の楽しみに稼いだお金は使えません。仕事帰りにちょっと一杯、という楽しみも失われるかもしれません。
お金を自由に使えるのは独身者の特権です。
面倒な親族関係がない
結婚すれば、相方の親族との交流は避けられません。
正月や盆、冠婚葬祭で嫌でも顔を合わせなければなりません。
それでも良好な関係であれば、問題ないですが、いちど関係がこじれてしまうと大変です。友人と違って、距離をおくことができません。
女性が男性の家に嫁ぐことが今でも圧倒的に多いので、親族関係の女性の負担は大きいものがあります。
独身であれば、こうした面倒な親族関係に悩まされることはありません。
週末は趣味やネット三昧
だれからも自由なわけですから、休みになれば、大好きな趣味やネットに没頭できます。
結婚していれば、夫や妻の都合に合わせなければなりません。子どもがいれば遊びにも連れて行かなければなりません。
長期休暇には思い出づくりに旅行へ。車の運転の多くは男性です。ウィークデーは仕事、ウィークエンドは家族サービスで、休む暇がありません。
独身は休暇を趣味や好きなネットでおう歌できます。
自分で稼いだお金を使う分には、いい年して遊んでばかりいてと批判されるいわれはありません。
結婚のメリット
独身のメリットは、裏を返せば結婚のデメリットです。
結婚をすることで、家族に拘束され自由を失います。
一方で、自由を失う代わりに、愛すべき家族のコミュニティを得られます。
愛する人と家族を築ける
日々の生活や趣味を、愛する家族とともに楽しめます。
夕食ひとつとってみても、家族できょうあった出来事を話しながらワイワイと過ごす時間は幸せを感じるのではないでしょうか。
旅行や趣味も、家族でいっしょに楽しめば、思い出や喜びは何倍にもなります。
家族は日常生活そのものです。本音を言い合いながらも、みんなが愛し合う内部のコミュニティです。
私たちは会社や学校などのコミュニティにも参加しています。ただ、会社や学校など外部のコミュニティは決して味方ばかりではありません。場合によっては競争と敵対心にさらされます。
家族を築くというのは常に安心して帰れるコミュニティをつくることにほかなりません。
結婚すれば、愛情深い家族を築くことができます。
夫婦で助け合える
家事や仕事を助け合うことで、一人のときよりも充実した日常を送ることができます。
経済的には、共働きならば、世帯年収は大きく上がります。ともに正社員であれば、独身者の倍以上の世帯年収を得られるかもしれません。
1人で大金を稼ぐよりも、2人である程度稼いだほうが税制上有利になります。
人生では必ず困難な壁にぶつかることがあります。そんな時、信頼できるパートナーがいれば、悩みをわかちあえます。
ひとりで悩みを解決するのはなかなか難しいものです。
夫婦で助け合い人生を歩んでいくことができます。
世間体が得られる
独身者が増えているとはいえ、高齢者を中心に、独身者に対しての偏見が消えたわけではありません。
親族の集まりがあると「結婚はまだなの?」と無神経に聞いてくるおじさん、おばさんはこの時代でも存在します。年老いた両親も「うちの子、一生ひとりなのかしら」と心配するでしょう。
結婚するかどうかは本人の自由なはずなのに、いい気分ではないですよね。
結婚することで、こうした偏見から解放され、両親を安心させることができます。
冠婚葬祭、観光地、焼き肉、ディズニーランドなど一人だと若干引け目を感じるかもしれません。
思い出が得られる
プロポーズ、結婚式、ハネムーン、出産、七五三、入学式、卒業式、子どもの結婚式……。
家族を得ることで、さまざまなシーンで人生の節目を迎えられます。
人はいつか亡くなります。
人生を振り返り、自分の人生は幸せだったのか考えるでしょう。そのとき頭に浮かぶのは、家族と過ごしたさまざまな思い出なのではないでしょうか。
結婚すれば、愛する伴侶を得て、子どもとともに、多くの幸せな思い出を作ることができます。
人生で最終的に残せるものは思い出だけです。だからこそ、家族との思い出は価値があるのです。
今はひとりの方が生きやすい時代なのか
前述したように、1980年には100%近い男女が結婚していました。
独身者は「変わった人」「不適合者」「あわれな人」という社会的レッテルが貼られました。
家事も現在のように家電製品が発達していませんでした。料理、掃除、洗濯、子守りをすれば一日が終わってしまいます。男性は外で仕事、女性は主婦として家事につとめ、たがいに役割を補っていました。
夫が仕事をするには家庭のことを妻にまかせる必要があり、妻が家庭に専念するには夫が外で稼いでくる必要があったのです。
ひとりでは生きられない時代だったのです。
一方で、現在はどうでしょうか。
結婚するかどうかはライフスタイルの決定権として各人に委ねられています。
独身者に向けて「変わった人」「不適合者」「あわれな人」などと言おうものなら、ハラスメント!と叱られる時代となりました。
家事についても家電の発達により、大幅に時間を短縮できるようになりました。料理は外食・中食、掃除はルンバ、洗濯はドラム式で乾燥までボタンひとつで完遂できるようになりました。
1985年の男女雇用機会均等法の施行から、性別による雇用、収入の理由なき差別は形式的にはなくなりました。女性が仕事で十分稼げる時代にもなりました。
他方で、バブル崩壊から続く不況で、長らく働く人の年収は上がりませんでした。企業業績が悪化すると最悪リストラです。男性は将来に対する経済的不安を常に抱えるようになりました。
1990年代後半のインターネットの登場で娯楽に困ることもなくなりました。
スマホひとつで、SNS、ゲーム、映画、動画など、ひとりでも娯楽を楽しめるようになりました。
- 世間からの批判はシャットダウン
- 夫婦の役割分担も不要
- 収入も増えず将来に対する経済的不安
- 娯楽はネットで十分
生きるのに人の助けは必要なくなりました。
現在はひとりの方が生きやすい時代になったのかもしれません。
それでも結婚すれば、かけがえのない家族ができ、貴重な思い出を一生を通じて作ることができます。
しかし、今後はそんな結婚のメリットもテクノロジーの発展で失われてしまう可能性があります。
たとえば、話題となっているメタバース。インターネット上の仮想空間です。
将来、リアルな仮想現実ができれば、あえて現実世界で、ある意味面倒な家族を作る必要はなくなるかもしれません。仮想空間で家庭を築き、娯楽を楽しみ、思い出をつくることもそう遠くない未来かもしれません。
おとぎ話かもしれませんが、精巧なアンドロイドが人間と変わらないコミュニケーションを取れるようになる時代が到来するかもしれません。理想のルックスと性格を備えたアンドロイドが登場したら、生身の人間といっしょにいるより楽しそうですよね。
こうなると、ひとりでいた方がいい時代になってしまいます。
- ひとりでは生きられない時代
- ひとりの方が生きやすい時代
- ひとりでいた方がいい時代
生涯未婚率が年々上昇している統計を見る限り、近い将来、ひとりでいた方がいい時代が到来するかもしれません。
AIのめざましい発展を見てると、私が生きている間にも人間型アンドロイドが登場してもおかしくないと思います。
結婚か独身か
独身・結婚の各リット、結婚に関する時代の変遷について見てきました。
では、婚活までして結婚すべきなのでしょうか?それともこれまでの独身を楽しむべきなのでしょうか?
個人的には、結婚でも独身でもどちらでもいい、と思っています。
結婚は結婚で家族を得られるメリットがある反面、生活が束縛されるデメリットもあります。独身はだれにも縛られず生活できるかわりに、さびしくてもひとりで生きていかなければなりません。
どちらが正解ということはありません。よくよく考えて、自分が正しいと思う生き方をすればいいと思います。
もっとも、結婚をしたいと思っているのであれば、すぐさま行動すべきです。結婚できる時期は限られます。
40歳を過ぎると、男女とも結婚は極端に難しくなります。子どもがほしいのであれば、妊娠・出産のリスクが高まるため、より早い時期の婚姻が必要になります。
独身を選択するのであれば、その後の人生設計をしっかり立てておくことが大切です。
独身の場合、老後をひとりで生活していくことになります。会社に在籍している間はいいですが、リタイア後は下手をすると、だれともコミュニケーションがない日々となってしまいます。
そうならないためにも、会社以外に早めに複数のコミュニティに所属しておく必要があります。利害関係のない友だちを意識的に作りましょう。
金銭的な備えも大事です。年金だけではあまりに心もとない。現役時代からしっかり金融資産を形成しておきましょう。
住まいも重要です。高齢者になると大家が貸すのを嫌がります。身寄りのない孤独死が発生すると大家の負担になるからです。住まいの問題も解決しておく必要があります。
少しでも結婚したい気持ちがあれば、すぐに婚活を始めましょう。結婚できる時期はそう長くはありません。もっと早く行動していればと後悔します。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、独身と結婚のそれぞれのメリットについて解説してきました。
そのうえで、結婚するかどうかは人それぞれ自由であると結論づけました。
人生に正解はありません。
過去に戻れない以上、選んだ道を正解に導いていくしかありません。
結婚しても、独身でもそれが正解です。
選んだ環境の中で、充実した人生を歩んでいきましょう。